アナタはWebディレクター(Web制作ディレクター)という仕事を知っていますか?
- Web制作の仕事について興味がある。
- Webサイトのディレクターってそもそも何やる仕事?
- Webディレクターに転職したいけど覚えれば良いことって何?
という感じに、
Webディレクターという仕事、求人票とかでよく見かけるけど、何やる仕事なの?
と、疑問に思っている人も多いかもしれないですね。
僕はかつて、Webディレクターという仕事に3年ほど担当したことがあります。
期間は約3年、案件数は30件~40件と、経験豊富とは言えませんが一応Webディレクター経験者です
今日の記事は過去の自分のディレクターの仕事を振り返りつつ、Webディレクターという仕事に興味を持っているアナタにお仕事の内容をわかりやすくお伝えする内容。
少しでも理解の助けになれば嬉しい😊
「Webディレクター」を一言で言い換えると?
Webディレクター(Webサイト制作ディレクター)とは、一言で言えば、監督です。
例えば映画監督を思い浮かべてください。
- シナリオライター
- カメラマン
- 大道具、小道具
- 役者
- …etc
映画の製作にはいろんな役割の人が参加しますよね。
映画監督自身がシナリオ書いて、カメラで撮影して、セット作って、演技して…
ということは、ほぼ無いでしょう。
(自主制作映画だとそういうこともありますが)
多くの場合は、各作業は専門職の人に担当させて、監督は全体の仕上がりを調整する。
それも、与えられた予算と時間の中で。
いい作品ができて大ヒットすれば「あの監督はスゴイね!」
と称賛されますが、売れなければ…お察しです。苦笑。
実は、Webサイトの制作も映画の撮影と似ていて、各制作パートごとに担当者がいるケースが多いです。
- Webライター…Webサイト制作時の文章の原稿作成する人
- Webデザイナー … ビジュアル面のデザインを作る人
- Webコーダー … HTMLと呼ばれるWebサイトのコードを書く人
- Webサーバ管理者 … Webサイトが格納されるサーバを管理する人
- Webプログラマ … お問合せフォームやショッピングカートなどのシステムを作る人
- …etc
などのように、それぞれの専門職の人に業務を担当させ、自分自身は全体の仕上がりや進行を調整するのが基本。
各担当の作業内容の概要は知っていても、実際に制作作業そのものにディレクターが直接携わるケースは多くはありません。
同じように映画で例えるとこんな感じでしょうか。
- シナリオライター ≠ Webライター
- カメラマン ≠ Webデザイナー
- 役者 ≠ 各ページのコンテンツ
- 大道具/小道具 ≠ JavaScriptなどエフェクト
- 映画館 ≠ Webサーバ
会社の規模や体制にもよりますが、大手ほど、分業が進み、極端な場合だとディレクターが制作の実務についてほとんど知識がない場合もあるようです。
逆に中小規模の会社だとWebディレクターがデザインやライティングなど
作業の一部を兼任する場合も多々あります。
作ったものが売れるか売れないか。
できた作品、制作物の品質が良いか、悪いか。
- 「ビジュアルや文章のセンスなどの感覚的な評価ポイントがある」
- 「世の中に出してみないとウケるか最終的にはわからない」
- 「マーケティングの知識があると追加点が取れるかも」
などの点でも
映画監督と似ていますね。
Webサイトの制作ディレクターが知っておくべきコト、とは
で、監督役のWebディレクターが知っておくと良いことって結局何ですか?
というところですが、
ぶっちゃけたところ、突き詰めればキリが無い、というレベルで多岐に渡ります。
…が、今回は「初級編」として、
最低限、これだけは覚えておくと良いよ!
というポイントをお伝えします。
1.HTML(Hyper Text Markup Language)の知識
HTMLと呼ばれる記述言語の知識は必須です。
HTMLとはWebページを構成する記述言語です。
誤解されやすいですがHTMLはプログラミング言語ではありません。
似て非なるものです。
勘違いしている方も多いですが、 HTML(HyperText Markup Language) はプログラミング言語ではありません。言語には変わりませんが「マークアップ言語」という種別です。
プログラミング学習の前にHTMLに触ってみた方がよい3つの理由 | Snome;
https://snome.jp/engineer/html-learning/
アナタが見ているWebサイトのページは基本的にはすべてこのHTMLで構築されています。
パソコンで見てる方は試しにこのページで
マウスの右クリックを押して、「ページのソースを表示」を選択してみてください。
アルファベットがずらずらと並び、英語のような英語でないような記号が羅列されているのが分かると思います。
それがHTMLのソースコードです。
全体を暗記しておく必要はありません。
大まかに書いてあることがわかればOK.
細かいことは省略しますが、このページと同じページを作ろうと思ったら
1行目から最後の行まで
同じコードを書けば良いわけです。
(実際にそれだけではダメですが)
最近では小学校や中学校の授業で
HTMLを教えてたりするらしいので、知ってる人も多いかもしれませんね。
2.Webサイトが表示される仕組み
サーバ(Webサーバ)という言葉も最近は耳にすることも多いかもしれませんね。
これは言葉にするより
図解したほうがわかりやすいでしょう。
アナタが見ているWebページも
世界のどこかに在る
サーバの中に格納されているのです。
もちろん、この僕のブログのページもそうです。
利用者は「このページを見せてー」と要求を出すと、Webサーバが「はい、どうぞ」と、ページを見せてくれる。
だからWebサーバが停止すればWebサイトも見れなくなるわけです。
映画の話で言えば映画館みたいなものですね。
この映画見せてー、と映画館に行くのと同じ。
3.Webページのデザインと文章
これもよく勘違いされますが、良いデザインとは「芸術性があっておしゃれなもの」…ではありません。
「アート(芸術)」ではなく「デザイン(意匠)」ということ。
説明が難しいところですがいわゆる製品としてのデザイン(プロダクトデザイン)の業務は芸術的な才能(アーティスティックな才能)より、いかにしてターゲットとしているユーザーに届く、刺さる
ビジュアルが作れるかが勝負。
センスの良し悪しよりもエンドユーザーに売れるかどうか。
(程度にも寄りますが)
映画の場合はむしろ芸術的才能やセンスのほうが問われるように思いますが、少なくともWebサイトのデザインではアートではなく、マーケット、ユーザーが優先されるように思います。
(これも時と場合に寄りますが…)
ビジュアル面だけでなく、コンテンツ(ページの内容)も重要です。
すなわち、文章を始め、Webサイト全体をどのような構成にするか。
「本」だと思えばわかりやすいでしょうね。
どんな章立てにして、どんな内容と文章にするか。
これもデザインと同じで、小説のような文章ではなく、ターゲットとするユーザーへ刺さる、届く内容や、言葉は何か。
それが重要になります。
デザイン、文章、コンテンツの制作はどんな状況でも使える
決まった正解パターンは無いので、試行錯誤の蓄積で見つけていくしかありません。
「正解がないものを”たぶんこれが正解だ!”と仮定してカタチにする」
とでもいいましょうか。
未来予測に近い作業。
ディレクター、監督の仕事とはそういう
誰も正解がわからない、カタチになっていないものをカタチにする仕事。
しかもそれを、自分の手で作るのではなく、専門職の人に意図だけ伝えて作ってもらう。
とてもクリエイティブ、創造的な仕事です。
最近はAIとビッグデータを活用して「売れるWebサイト」「結果が出るWebサイト」の
“勝ちパターン”を見つける取り組みもあるようです。
アクセス解析を自動で行う人工知能「AIアナリスト」- サイト分析サービス
https://wacul-ai.com/
これを練習するとしたら
好きな会社や製品のWebサイトを研究することですね。
どんなページがあるのか?
そのページはどんな内容になっているのか?
似たような製品であるコンテンツとないコンテンツは何か?
など、「すでにあるもの」から学ぶのが近道だと思います。
4.スケジュール管理能力
制作の依頼を受けたら
クライアントの希望する公開日(納期)までに制作物を完成させないといけません。
制作工程は会社によって違うと思いますがだいたいこんな感じでしょう。
お客さんと打ち合わせ |
↓ |
デザイナー、ライターに指示、依頼 |
↓ |
仕上がり確認、顧客確認 |
↓ |
コーダーにコーディング作業指示 |
↓ |
仕上がり確認 |
↓ |
顧客と最終確認と調整 |
↓ |
サーバにアップロード、公開 |
各セクションの担当者にいつまでに何を作っておいて欲しいのか。
ディレクターが管理、調整します。
地味ですが重要なところです。
デザイナーやライターも
1件だけ担当しているケースは稀。
複数の案件を1日の中でどれをどれくらいやるか
予定を立てて作業しています。
遅れることもあれば、ヘタすると担当を忘れてることもあります。
人間なのでしょうがないのです。
なにしろディレクター側が忘れることだってありますから。
- デザイナーには○日までにデザインを上げてもらう。
- ライターには○日まで文章を作成してもらう。
- その後コーダーにコーディング作業を○日までに作業してもらって、
- ○日にサーバ管理者にデータをアップロードしてもらう。
- ○日にお客さんと最終確認。
締め切りから逆算して期日を細かく設定する必要があります。
予定を立てるときの注意として、絶対に、ギリギリで予定を立ててはいけません。笑
基本的に制作が予定通りスムーズに進行するケースのほうが少ないと思ってください。
多少の修正、リテイクや追加は発生します。
最初の打ち合わせで
内容が固まってないと後で迷走するリスクがぐんと高まります。
なるべく早い段階で
細かいところまで内容を固めたほうが良いですね。
5.打ち合わせ時のヒアリング、提案などの対人交渉、折衝力
「打ち合わせ時のヒアリング、提案などの対人交渉、折衝力」
監督役である
Webサイト制作ディレクターにとって、これが一番重要な力になるかもしれません。
監督役が一番つらいのはすべてのポジションの間に立ち、調整や交渉をしないといけないところだと個人的には思います。
デザイナーやライターなどの制作サイドと、クライアント側の板挟みになるシーンが多いからです。
- クライアント側…こういうデザインが好きだから、コレにして!
- 制作陣…今はこういうデザインのほうがウケる。コレで行きましょう!
しかし、監督はアナタ。
ここでも映画監督を例えに出すと、
- 配給会社…こう言うのが売れるだろうから似たの作って!
- 製作陣…僕たちはこういうのが作りたい!
実際はこんな単純ではないと思いますが、シンプルにすると要するにコレです。
ただ、どちらにも言えることは「何がウケるのかは世に出してみるまでは最終的にはわからない」
ということ。
そしてウケなかったら監督である
ディレクターの責任。
逆にウケたら
「さすがだね、よくやってくれた!」
「あのディレクターは良い腕してる!」
みたいに褒めてもらえるかもしれません。笑
でも、調子に乗って天狗になるとそのうち誰も
話を聞いてくれなくなるので注意ですよ。笑
当然ですが、うまくいっても、いかなくても、関係者の誰かから憎まれないといけない場面があるので
その覚悟が必要です。
残念ですが全員に好かれようとすると、制作自体が頓挫するか、もしくは誰も見向きもしないような
質の悪いWebサイトになることが多いですね。
悲しいですが…。
後は説明する時に別の身近な何かに例える力も大事ですね。
お客さんはWebについて知らないことも多い。
専門用語ばかり並べてまくし立てても理解はされません。
これは特に地方の中小規模の会社さんに言えますが、首都圏と地方でWebのリテラシーにかなり差があるように思います。
ちょうどTwitterでこんなやり取りがありました。
首都圏だと中小規模の会社でも
— すあん (@suan68993008) November 10, 2021
Webについて業者並に詳しい人がいたりする一方、地方のベッドタウンにある中小企業だとWebについて全く知識無かったり。
僕がやっていたわかりやすく説明するコツは「例え話」をなるべく用意しておくこと。 https://t.co/TUkYFT3s6n
で、これにリプをしてくださった方
白井美帆 | TFPさん (@shirai_tfp) / Twitter
がいらっしゃいました。
リプありがとうございますm(_ _)m
確かに、私も知識がない方なので例え話があるとスッと入ってきます。何事でもそう思うので、例え話のストックがあると大事だと考えると、いかに経験値貯めるかですね… https://t.co/Oy7lVR7OvT
— 白井美帆 | TFP (@shirai_tfp) November 10, 2021
例えば「Webディレクターって何やる仕事?」
と聞かれた時
「映画でいう映画監督ですね!」
とか。
- シナリオライター ≠ Webライター
- カメラマン ≠ Webデザイナー
- 役者 ≠ 各ページのコンテンツ
- 大道具/小道具 ≠ JavaScriptなどエフェクト
- 映画館 ≠ Webサーバ
※ぶっちゃけ、厳密に言うと異なることも多いですが相手に「わかりやすく伝えること」を優先しています。
ただし。
どんな例えを用いても伝わらない時は伝わりません。笑
その時は変な汗をかきながら
「身振り手振り交えて一生懸命説明する」しかない。
…熱意だけは伝わります!
僕が過去経験したWebディレクターのお仕事
上の5つの力は、過去に僕がコーダーなどの
制作者側として携わったり、ディレクター職になった後での経験や、同僚や知り合いのWeb制作ディレクターから聞いた話を元に、ピックアップしてみました。
Webディレクターが担当する案件の規模
僕が担当した案件の規模は、名刺代わりの5ページで20万円くらいのものから、30ページくらいで150万、システム込で数百万円、という規模のものまで様々です。
15年くらい前ですがFlashコンテンツだけで
一ヶ月で150万円くらいの案件もありました。
(このときはディレクター兼制作者でしたが)
求められる内容の質や規模、ブランディング、コンサルタント業まで
踏み込んだ内容を求められると予算は上がっていきます。
初めて100万を超える案件を担当した時、「やべーこの案件て100万なのか…。失敗できねー」
と、内心ドキドキしてました。笑
数をこなしてくると、そのへんの感覚が麻痺してくるので
良くも悪くも図太くなっていきます。笑
過去の制作現場とWebディレクターとしての経験
僕が過去に働いていた職場ではデザイナーやコーダーなどの制作部署の人がメインで、クライアントとの折衝や、全体のスケジュール管理をする人が上司(というか当時の勤め先の社長)一人しかいない、という会社もありました。
さすがに一人では回らない、となって僕がディレクター職を兼任で
担当することになったり。
その後、転職した次の職場では比較的分業化されていて、専任のWebディレクター職の人が何人かいて、それぞれ、常に8~10件弱くらいの案件を担当していましたね。
その職場では当時、全員が案件に追われまくって僕も含めて毎日終電まで働いていました。
今はどうなのかな…。
僕の個人的な感触で言うと一人が担当可能な案件の目安としては、7件か8件くらいを受け持ちが限界かなと。
それ以上担当すると1件ごとの質が落ちる。
逆に常に10件以上担当できる人はなかなか優秀なディレクターだと思います。
(あくまで僕基準です)
案件の特性や、向き不向きもありますし、会社の事情なんかもありますから「時と場合と人による」という目安ですね。
Webディレクターなんてもう辞める!とつい思っちゃうこと
Webディレクターの大変なところも
紹介しましょう。
顧客と会社の板挟み
この前の段でもちょっと書きましたが、依頼主側と制作サイドとの板挟み
になります。
制作サイドの希望と依頼主の希望とが衝突することもあれば、ディレクターがやりたいこともあったり。
そして忘れてはいけないのが市場で受け入れられるかどうか
という視点も必要なため、全体のバランスをどこで取るか?
が重要になってきます。
「バランスを取る」
と言いましたが、ようするに
「誰かに泣いてもらう」
「誰かに嫌われる」
「誰かに怒られる」
のを覚悟しないといけません。
これ結構ツライです…。(^^;
それでもできた制作物、作品が世に出て評価されたり、結果が出れば報われますし、泣いてくれた人に「アナタのおかげだ、ありがとう」と言えますが、押し切った挙げ句に結果も出なければ、ディレクターは社内でも叩かれることになります。
ツライ。苦笑。
制作物を見せたときの顧客の反応が悪い
制作陣も良いものを仕上げてくれて、ディレクターとしての自分も、自信を持ってみせられる物ができた。
意気揚々とお客さんに見せて、「良いのができました!きっと気に入ってくれますよ!」
と言っていざ見せてみたら
「…ごめん、イメージと違うから変えてほしいんだけど…」
と言われてしまって、ショックを受ける。
もっとひどい場合は「ダサいから全部直して」
と言われることもあります。。笑
…僕自身も書いてて、イヤーな感情がこみ上げてきました。笑
どんなに綿密に打ち合わせしても、どんなにすり合わせや確認をしても、こういうことって起こるのです。
例えばTVやTwitterなどのSNSで、スベった広告に文句言ってたり、悪く言っていたりするのを見たことはありませんか?
あれは世に出たあとですが、クライアントとの打ち合わせの段階で
起きることもある、というわけですね。
たぶん、世の中の広告代理店の担当者は多かれ少なかれ経験してるのではないかと。
もちろん僕もあります。
- 「これ、なんでこうしたの?」
- 「このデザインなんかダサくない?」
- 「なんか思ってたイメージと違うんだよね…」
- 「全然ダメ。やり直して」
あー、ザワザワする。笑
こうなった後はリカバリ対応に追われ、リテイクする制作陣のテンションも下がり、お客さんとの打ち合わせも難航しやすい…。
起きてしまったことはしょうがない。
打ち合わせや制作時に何が足りなかったかなど、振り返りをして次に活かしましょう。
制作陣もお客さんも喜んでる。でも全然成果につながらない…
制作陣も良いの作ってくれた。
そしてお客さんも納得。
「よし、サーバにアップして、世に送り出すぞ!」
として無事制作完了、公開完了、納品となりました。
めでたしめでたし。
…とはならないのがWebサイト制作。
Webサイト制作は一昔前までは作るだけで良かったのですが、今は何らかの目標達成が課されていることが多いです。
- Webサイトで自社製品を販売
- Webサイトからお問い合わせの獲得
- Webサイトで自社の認知拡大
など。
最近だと自社のアイデンティティーを顧客、取引先、社内、そして社会全体に知ってもらう
「自社のブランド確立」
なんていうのも指標になったりします。
作ったは良いけど、アクセスもない、お問い合わせもない、購入者も現れない。
珍しくお問い合わせがあったと思ったら、
「御社のホームページを新しくしませんか!?ウチなら安くできますよ!」
という営業だった…。
みたいな。
冗談でも笑えない状況。
広告、宣伝媒体なので
成果を100%保証するものではないとしても、コレもなかなかツライ…。
他のWeb制作の仕事との違い
Webサイト制作に関連してデザイナー、コーダー、ライター、またはサーバ管理など、制作作業に集中する仕事もあれば、サーバ管理などの裏方の仕事もありますが、ディレクターは「お客さんと直接やり取りする機会がメイン」になります。
これをストレスと感じるか、楽しいと感じるかは人それぞれ。
ずっと制作サイドで作業していた人がたまたま打ち合わせに同席したところ、めきめきとディレクターとしての才能を開花させ、そのままディレクター職に落ち着く、なんていうケースもあります。
なお、制作の作業側と監督側、どっちも経験してわかりましたが、僕は作業に集中している方が向いているようです。
これも経験してみてわかったこと。
未経験の人でもWeb制作ディレクターになれるの?
Web制作業界未経験でも
Webディレクターになれるか、なれないか、で言うと僕個人の見解としては
「未経験でもWebディレクターになるのは可能。ただし勉強は必要、そして20代までと思ったほうが良い」
上で示したような
5つのポイントを自分でも勉強する、スクールに通って勉強する、などで意欲を示せば、未経験からでもWebディレクター職への転職は不可能ではないと思います。
Webに関することをどれだけ勉強して、Webサイト制作で何をしたいのか?
なぜWebディレクターになりたいか?
その理由がしっかり言えれば未経験でも
採用してもらえる会社はあります。
ただ、年齢が上がれば上がるほど、厳しくなるので、その点は注意。
率直に言いますが「未経験なら20代まで」と思ったほうが良いです。
業界経験者なら30代でも可能だと思います。
未経験の方は独学よりも
先行投資と思ってスクールに通ったほうが良いでしょうね。
やみくもに勉強しても
時間効率も習得度合いも悪いです。
他にもし、転職できる適正が高いとすれば、
「無形商材の営業をやっていた経験がある人」
は未経験でも経験を活かしやすいかもしれません。
(システム系の営業、コンサルタント業など)
Webサイトも作るときは無形商材(カタチがない商品)ですからね。
Webディレクターの年収やお仕事のデータ
参考までにWebディレクター年収のデータをご紹介します。
DODAさんの統計データによりますと、Webプロデューサー/ディレクター の平均年収は下記
446 万円 (※2019年調べ)
とのことです。
Webデザイナー が347万円なので一段年収が上がりますね。
ディレクター職と制作職の
どっちが良いか悪いかの話ではなく、年収は単純に転職市場での
希少性や需要によるものだと思います。
(参考情報)
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_09
平均年収ランキング 最新版(167職種の平均年収/生涯賃金) |転職ならdoda(デューダ) https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_09
また厚生労働省管轄の独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)にWebディレクターとはどんな仕事か、何をやるのか、ということが規定されているページもありました。
Webディレクター – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/327 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)
ざっくり、間違いはないようです。
良かった(^^;)
改めて、行政側がWebディレクターについてどのようにお仕事を規定しているかを知っておくのも良いですね。
まとめ: Webディレクターは大変だけどクリエイティブで年収アップにも繋がるやりがいあるお仕事
というわけで、Webディレクターになりたい人が身につけるべき5つのスキル【初級編】
でした。
デザイナー、ライター、コーダーなどの
制作に集中する仕事も楽しさはありますし、向き不向きもあると思いますが、ディレクターはディレクターで楽しさがあります。
特にお客さんと直接話し合って、良いものを一緒に作り上げていくような関係で関われると、とても仕事が楽しく感じられると思います。
さらに作ったWebサイトで
売上が増えたり、お客さんの業務が効率化されたりするなど、結果にもつながったりすると本当に最高!ですね。
で、こういう良い制作例が自分の経験として蓄積されるとどうなるかと言うと、
- 実績をもとに会社に給与、待遇交渉する
- フリーランスとして独立する
- もっと大きい案件をやるために転職する
という展望も見えてきます。
制作に集中したい人はともかく、制作経験を元にキャリアアップを目指したい場合はWeb制作ディレクターに挑戦するのもアリだと思います。
Webディレクターになるために転職エージェントを使うのもアリ
もしWebディレクターの仕事に興味が湧いて、転職してみたいと思う人がいたら、パーソルキャリアさんやリクルートキャリアさんなどの
大手転職サイトでも良いと思いますが、
Web制作関連の職種に特化した
転職エージェントがあり、
それがこちらのマスメディアンさんです。
運営元は「宣伝会議」さんという広告宣伝の企業としては老舗の会社さんです。
(宣伝会議オンライン https://www.sendenkaigi.com/ )
僕も実際登録しましたが大手さんとはちょっと違う求人情報があったりして、なかなか面白いですよ😊
Webデザイナー、Webライター、Webコーダーなど
Web業界でお仕事をしていてキャリアアップを考えている人。
または他業種でもWebが好きで
営業やコンサル業などで、無形商材の販売経験がある人。
Webディレクターを目指してみるのはいかがでしょうか。
もしかしたら今よりも
年収もスキルもアップできちゃうかもです
Webディレクター云々の前に転職や自分のキャリアについて誰かに相談したい!というアナタへ。
WebディレクターとかWebプロデューサーとか、今の仕事より収入も期待できる、キャリアアップを目指したい!という方。
そういうアナタは転職エージェントではなく、
アナタのキャリアの形成を二人三脚で
よりよい人生を生きるために、より良い転職をするための、キャリアコンサルティングサービス。
そんなものも今はあるんですよ、これが
それがこちら
「マンツーマンで転職活動を支援するコンサルティングサービス【ゲキサポ】」です。(初回カウンセリングは無料です。利用するかしないかは初回カウンセリングの後に決めればOKです)
ときに優しく、ときに厳しく。
アナタの転職。
アナタのキャリアをプロフェッショナルがサポートしてくるサービス。
そもそもアナタがどんな転職をしたいのか?
どんな仕事について、どんな人生を実現したいのか?
深く掘り下げたところから分析し、未来を一緒に作り上げる。
転職ありきのサービスではないので
「純粋なキャリア相談」ができる。
ありそうでなかったサービスですよね。
しかも初回のカウンセリングは無料。
実際に利用するかしないかは初回カウンセリングを受けてから判断すれば良い。
単純な転職の相談、ではなくもっと深く広く、「自分のキャリアについてのモヤモヤ」を解消するために申し込んでみるのもアリなのではないでしょうか?
それこそ、営業や、販売などの異業種、異職種から転職を考えている場合。
「Webディレクターになりたいと思っているけど今の自分に足りないのは?」
「そもそもWeb関連の仕事に転職するのはアリか?その後のキャリアは?」
という一般的な転職エージェントではアドバイスしにくい部分のサポートも一緒に考えてくれます。
ひとりで
ぐるぐると悩んでいても何も変わらない。
もしかしたら相談することで
アナタの人生が大きく動くかもしれません。
もし気になったら、見に行ってみてくださいね
Webディレクターに興味があるアナタにオススメの記事
Webディレクターは制作全般に関して広範囲に知識が必要です。
制作だけでなく、マーケティングや
経営戦略まで考えられる
ディレクターは評価が高いです。
このブログでは他にWebディレクターを目指そうと思っている人にオススメな記事がありますので
良かったら読んでいってください