書評・感想

経営戦略って面白いの?書評:実はおもしろい経営戦略の話 著・野田 稔

経営戦略を全体的に知る!書評:実はおもしろい経営戦略の話 著・野田 稔

こんにちは!すあんです。
今日も模索していきます🙂

さて、アナタはこんなことを考えたことはありませんか?

  • 自分の会社の業績が悪い。対策したいけどどうすれば良いかわからない…
  • 仲の良い取引先の経営状態が良くない。何とかしてあげたい…
  • 独立したいから経営について勉強したい!
  • 今の所属チームの目標達成状況があまり良くない。何か打ち手はないだろうか…

そんな時のアナタに良い知らせです。

過去、
会社や組織が直面してきた問題にどのように
対処してきたか?
何を解決するためにどうしたか?

今日はそんな経営戦略について書かれた本
「実はおもしろい経営戦略の話 著・野田 稔」
についての記事です。

アレキサンダー大王からiPhoneまで。経営戦略の過去~現在

経営戦略とは・・・

書籍の内容は全部で8章の構成です。

第1章:経営戦略とはなにか
第2章:歴史に学ぶ経営戦略
第3章:勝ちパターンの作り方
第4章:ビジネスを制するポジショニング戦略
第5章:成長戦略の考え方
第6章:実際にビジネスモデルを考えてみよう
第7章:成長戦略はどう立てるのか
第8章:人口減少時代の経営戦略
終章:AIが経営戦略を立てる時代がやってくる?

実はおもしろい経営戦略の話
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各章の詳細は
書籍に譲るとして、

経営戦略とは詰まるところ

「ありたい姿に近づくための実行プラン」であるということ。

「ゴールに到達するためのプロセスを設計する」
と言っても良いでしょう。

第1章の
「経営戦略とはどういうものか?」
の考察から始まり、順に
先人たちがどのようにその「経営戦略」を考えて来たのかを
実例をもって章立てて紹介されています。

過去の"戦略"
過去の戦略から今の戦略を考える
  • アレキサンダー大王の戦略…リーダーから一兵卒までの強力な意識の統一
  • マキアヴェッリの君主論…目的達成のための手段の逆算
  • 孫子の兵法…戦わずして勝利する戦略の極地
  • クラウゼヴィッツの戦争論…勝利は政治、経済、科学の国家の総力の結集による

などなど。

紀元前~中世、近代の
過去の政治、戦争から見た戦略に関する事例の紹介。

戦争に関する話ではありますが、
会社の経営でも参考にできることはあります。

例えば孫子の兵法でいう「戦わずして勝つ」戦略。
僕はこれがアップル社のiPhoneがそうではないか、と思っています。

それはこういうことです。

  1. 日本製の高機能、多機能なフィーチャーフォン(ガラケー)が世界中で売れていた。
  2. 日本の携帯電話メーカーはユーザーにアンケートを取って機能盛りだくさんの携帯電話をさらに開発。
  3. そこへ現れたのがApple社のiPhone。

携帯電話を極限まで進化させたガラケー vs 「電話機能付きポータブル超小型パソコン」という全く新しい市場を作り出したiPhone。

結果は御存知の通りですね。
iPhoneの圧勝。

これは僕の想像ですが
Apple社は日本のガラケーをライバルとは
思っていなかったんじゃないかなと。

Apple社は「今のユーザー」ではなく、
さらにその先の「未来のユーザー」を見ていた。

もし Apple社が日本のガラケーを意識して
機能モリモリの携帯電話作ったとしても
それほど売れなかったでしょう。
(最もAppleは絶対そんなコトしないでしょうけど…)

Apple社のiPhoneはカタチやデバイスの運用こそ、
日本のガラケーと似ているところはありましたが、
コンセプト自体が全く違うところにあったと思います。

ガラケーはあくまで電話がベースで、その他の機能がオマケだった。
iPhoneは電話機能がオマケでその実態はウェアラブルPCだった。

しかもどこかオモチャじみていた
ガラケーのデザインとは一線を画す、
スタイリッシュな全画面液晶と
タッチ対応のインターフェース。

機能とデザインの両面において
それまでの電話機の常識に無かった価値観と思想を取り入れた。

iPhoneは敵がまだいない場所で勝負をかけた。

つまり敵がまだいない場所で勝負をかけた。
戦わずして勝つ。
まさに孫子の兵法の言うところではないでしょうか。

その他にも、
トヨタ、ホンダ、松下電器(現ナショナル)、
花王、シャープ、BMWなど、
現在の企業がいかにして勝ちパターンの戦略を生み出しているか。

フィリップ・コトラーの
マーケティング論や、
自動車業界や家電業界の動向を踏まえての実例。

マーケティングのフレームワーク
STP、PPM、ドミナントデザイン、SWOTなども
実際の企業の例が挙げられていたりして、

「経営戦略をどう立てるか?」
という点について全体的に、
網羅的に触れられています。

最後に
今の日本の状況がおかれている
少子高齢化や働き方の問題にも言及されており、
これから先の未来に向けて
“私達はどのような戦略を立てて生きていくと良いか?”
で、まとめられていました。

現代の経営戦略について
全体的に、網羅的に触れられていて、
かつ平易な文章で紹介されている本だったと思います。

ココがポイント。経営戦略で大事なこと

ココがポイント。経営戦略で大事なこと

僕が個人的に面白いと思ったのは、

「経営戦略は確実なものではない」
「過去や別の会社でうまくいった経営戦略も失敗に終わることもある」

「それでも7~8割の状況で有効に働く」

ということ。

成功が保証されているわけではないけど
失敗する確率はかなり減らせる。

「努力したら成功するわけではないけど、
成功する人は全員努力している」

という格言に似ていますね。

経営戦略というものは
会社の経営を左右するものです。

もし判断を失敗したら
大きな会社なら数百人~数千人の従業員が路頭に迷うことになる。

従業員だけじゃない。その家族も、です。

そりゃあ、
潰せる失敗は潰したくなるし、
成功の確率が少しでも上がるなら
経営戦略について慎重に学ぼうというものです。

そういう意味では、
会社にとっての経営戦略の位置づけや、
経営戦略の全体像を知るには
とても良い本だと思いました。

いわば“経営戦略 総論”または”経営戦略 入門”て感じですかね。
全体的にどことなく教科書的な雰囲気があります。

過去の事例だけでなく、
今と将来についても触れられていましたし、
この本をとっかかりにして、
マーケティング手法、ビジネスモデルなど
実際に経営戦略を考える上での掘り下げた知識に
つながっていくのではないでしょうか。

読み進めていくと
「そう言われてみればそうか!」
「なるほどねー」
と唸るような事例の紹介もあり、
最後まで集中力が切れずに読みました。

成功した事例だけでなく、
失敗した戦略の事例も掲載があるのが
良いですね。

手法にも限界についての指摘があったり、
手法に頼った戦略を立てるだけでは、
勝てるとは限らない、
経営戦略の難しさと奥深さを
知ることもできます。

強いて言えば
話が裾野まで広がりすぎてて、
“ちょっとだけ、内容が薄く散漫になってしまっているかな?”
と個人的に感じるところもありました。

とはいえど、
全体像を知る本は
得てしてそうなると思いますし、
一部を掘り下げたいと思った人は
別の専門書を読めば良いわけですし。

このバランスは
難しいところですね。

■まとめ:経営戦略は今を生きるビジネスパーソン全員が知っておくべき基礎知識

経営戦略の全体像を知る良い本でした
経営戦略の全体像を知る良い本でした

というわけで
「実はおもしろい経営戦略の話 著・野田 稔」
の書評でした。

読みやすかったし、
面白かったですね。
経営戦略ってどうしても
小難しそうな本が多くて。笑

経営戦略を学ぶ入門書としては
本書はオススメではないかと思います。

僕が関心を引き寄せられたのは
開成高校野球部を指導した
青木 秀徳監督のマネジメントの例です。

「要するに勝てばいい。目的は強くなることではなく、勝つことにある」
相手に10点取られても15点取れば良い。

これだけだと、
「なんじゃこりゃ?めちゃくちゃなこと言ってるなー」
と思うかもしれませんね。

実際の練習方法、打順や作戦など、
本書内に記載があり、
「そんなのあり?それで勝てるの!?」
と僕も思いました。

それはこうです。

青木監督は最も打率の良い選手を
2番バッターに起用。

で、その結果は
2005年の甲子園関東予選で史上初のベスト16まで進出
というわけです。

知っている方も多いかもしれませんが、
開成高校は東京大学に多数の合格者を排出する
国内でも有数の進学校ですが、
野球は特に強いわけではありません。
それが史上初のベスト16進出。

このエピソードは会社の経営戦略ではなく、
高校の野球チームのお話。

戦略が大事なのはビジネスや経営に限らない
ということなのでしょうね。スゴイ!

その他にも
事業の戦略について
失敗した企業が何をやったか、
成功している企業が何をやったか、
がポイントを絞ってまとまっていたと思います。

会社や事業の経営戦略について
総括して学びたい方は
本書を読んでみると良いかもしれません

というわけで、
実は面白い経営戦略の話。

表紙の絵からもわかるとおり(笑)、
経営戦略についてイチから、いやゼロから学びたいという
経営戦略入門の人にオススメの本。
ぜひお手にとって、読んで見てくださいね(^^)😊

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すあん
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