どーも。すあんです。連休中も模索です😊
GW(ゴールデンウィーク)、夏休み、シルバーウィーク、年末年始。
まとまったお休みに「次の休みは何でも良いから本を一冊読もう!」
と思うことってありませんか?
特に、
- 「…なんか最近行き詰まってるな…」
- 「本は読んでるけど、どれもなんか物足りない…」
- 「視野を広げるような本ってないかな?」
と思っている方。
そんなアナタに、人生観を変えるかもしれない、おすすめの本を紹介します。
この記事で紹介するのはビジネス書以外の本です。
アナタに足りていないのは哲学かも?ようこそ哲学の世界へ!/ソフィーの世界 著・ヨースタイン・ゴルデル
アナタは“哲学”を学んだことはありますか?
- なんだかとにかく難しそう
- 社会に出ても役に立たない
- 勉強したけど、よくわからなかった
とか、そんな風に感じている方も
多いのではないでしょうか。
そんなアナタにおすすめしたいのがこの「ソフィーの世界」。
ソクラテスから始まる哲学の世界を哲学者の歴史とともに振り返っていく
哲学史と哲学書の入門書
とでも言うべき本です。
哲学とは、
命とは?
人生とは?
人間とは?
世界とは?
そして、”自分”とは?
答えが出せないものに対してどうにかして答えを導き出そうとする学問。
それは哲学者による、”思考の格闘”
とでも言うようなもの。
ソクラテス以来、2500年くらい人類は哲学をしているわけです。
こう書くとなんだか堅苦しい内容に思えますが、この本は非常に読みやすくなっています。
とある少女ソフィーと、とある哲学者の男性の
会話劇の中から哲学を学ぶ
物語形式の展開になっており
サクサクと読めます。
しかもちょっとミステリーテイストになっており、普通に読み物として面白い。
「哲学なんて勉強する意味あるの?」
と思う人もいるかもしれませんが哲学者の考えはいつの時代の、どんな人間にも、ヒントになる考察や仮説がたくさんあります。
むしろ、人生がちょっと行き詰まっちゃっている人ほど、
読んでみたほうがヒントになることが多いかもしれません。
考えること自体が好きな人、知識を得ることが好きな人に、そして、最近ちょっと人生行き詰まっているな
という人。
そんなアナタに哲学はいかがでしょう
過酷な環境こそ、アナタの真の姿が試される/夜と霧 著・ビクトール・フランクル
この本は第二次大戦中、ドイツの強制収容所アウシュビッツに収容された、とあるユダヤ人医師の独白を記録したものです。
ご存知の通り
当時のドイツはナチスに統治され、ユダヤ人は迫害を受けていました。
アウシュビッツ収容所はそれをまさに象徴する施設。
著者であるヴィクトール・フランクル氏は精神科医でもあり心理学者という人物でしたが、折からの迫害により、アウシュビッツへ収容。
しかし、収容後数ヶ月で終戦を迎え、奇跡的に生還。
「夜と霧」はそんな地獄のような状況から生還し、静かに人々を見つめた
ヴィクトール氏の記録。
過度に絶望もせず、過度に希望も持たず、冷静に冷徹に、そこに生きる人々の姿から、生きること、人間としてあるべき姿を綴った内容。
過酷な状況に置かれても、崇高で気高くあろうとする人々もいれば、人間としての尊厳をなくしてしまう人もいる。
過酷な環境に置かれた時こそ、その人の真の姿が表に出る。
僕は正直同じ状況に置かれたら、冷静でいられるか、理性を保っていられるか、自信が持てなかったですね…。
アナタがもし、こんな過酷な環境に置かれたら、どんな風に振る舞うでしょうか?
生きることにつながる
深い問いですよね…。
この本も生きることを改めて考えてみるきっかけになりそうな、そんな本。
ただし、内容的にちょっと重いかもですが・・・。
読んだら9割の人が土方歳三と新選組が好きになる!/燃えよ剣 著・司馬遼太郎
この本は、一言で言えば幕末歴史群像モノ、です。
幕末に活躍した
新選組の副長
土方歳三の生き様を描いた
時代物小説。
著者は司馬遼太郎氏。
この本が面白いのは、物語としてのストーリー展開、描写もさることながら、
歴史、剣戟(チャンバラ)モノ、ラブストーリー、
そして組織論まで楽しめる。
様々な切り口で
楽しめる面白い小説です。
幕末好きや、新選組が好きな人はもちろん、そうでない人も一読の価値アリ。
過去に記事にしたこともありますので
ご一読いただけるとうれしいです
その苦しみ、アナタだけじゃありません。なんで僕に聞くんだろう。著・幡野広志
この本は癌に侵された
写真家、幡野広志さんのコラムを書籍にまとめた本です。
コラムとありますが、幡野さんへ質問を送る人がいて、その質問に対して幡野さんが答える、一問一答の形式になっています。
しかし。
これがなかなかのインパクトでした。
仕事、子育て、恋愛など
人生の様々なことに悩む人たちに鋭く深い洞察と温かい眼差しを向けた言葉が数々。
幡野さんは質問者の”ウソ”を見抜きます。
ウソというか、質問者さんが「取り繕ったタテマエ」
「遠回しで無意識な承認欲求」
「本人すら気づいてないコンプレックス」
を抱えた質問をした場合。
こういう暴かれたらイヤなものは幡野さんは、ほぼ確実に見抜き、回答で鋭く切り込みます。
僕は読んでいて、なんだか
自分も切り込まれたような気がしました。
その一方で、自分のコンプレックスや
境遇に苦しみながらも、前を向こうと必死にもがき苦しむ人への
暖かな眼差し。
これはまるで
包み込まれるような優しい言葉。
幡野さんの、独特のちょっと軽妙な文体。
例えるなら
雑誌のエッセイか、深夜ラジオのような。
ただ、それでいて品性を感じる文章。
質問者さんと、幡野さんの
やりとりには僕も思い当たるところがたくさんあり、
「イタタタ・・・」
と、痛いところを突かれたような気分になったり、「あー、うん、そうだ、たしかにそうだ」
と、首をひたすら縦に振ったり、自分が気づいていなかった、気付きがたくさんありました。
答えは歴史の中にある。海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年/著・塩野七生
5つ目は海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 著・塩野七生
です。
この本はヴェネツィア共和国の歴史について西暦800年代の共和国の誕生から、西暦1800年頃にナポレオンに滅ぼされるまでの
約1000年を描いた本。
いかにしてヴェネツィア共和国が強大な国家がひしめくヨーロッパで
滅亡を逃れ、独立を保ち続けたのかを歴史書と小説の中間のような描き方
で綴られています。
アナタも、現代の風光明媚な観光地としての
ヴェネツィアはよく知っていると思いますが、そもそも、なんであんな海の上に人々は住んだのか?
と、疑問に思ったことは無いですか?
この本を読めばそれがわかります。
そして。
ヴェネツィアはかつて独立した共和国であったこと。
さらに、そのヴェネツィア共和国はなんと1000年もの間独立を保った、強力な国家であったこと。
読み進めて行くうちに「ちょっと待った、ヴェネツィアって実はスゴいんじゃないの!?」
「ただの海の上にある美しい観光地、じゃないぞ、この国!?」
とゾワゾワしました。笑
何しろ
国土は海の上。
陸地よりも制限は多いはず。
そんな国がどうやって1000年もの間、政治、外交、軍事など
国家として国を維持し、他国と渡り合ったか。
アナタも知りたくないですか?
歴史が好きな人、特に世界史、ヨーロッパの歴史が好きな人、そしてヴェネツィアが好きな人にオススメです。
まとめ:人生を変えるなら、ビジネス書以外の本がオススメ!
以上、個人的に連休中にこそオススメしたいビジネス書以外の本でした。
「なんで僕に聞くんだろう」は、読んでいて、色々気づきが多かったですね。
相談者さんと、幡野さんの受け答えで
「うわ、これ自分もそうだわ…気をつけよ…」
「あーわかるわかる、こういうことあったなー」
「この人、どうか救われてくれ、幸せになってくれ(人)」
みたいに。笑
高校生の時に読んだ、ソフィーの世界は当時のインパクトは大きかったです。
脳がぐるぐるにかき混ぜられたような、価値観を一度バラバラにされて再構築されたような
不思議な感覚。
あれは忘れられない
奇妙な感覚でした。
そして、「海の都の物語」
これは読んでて時間を忘れましたね。
ヴェネツィア共和国がいかに「当時の国家として驚くほど現実的、合理的に国家を治めていたか」
がわかりました。
「賢者は歴史に学ぶ」
という言葉がありますが、現代でも歴史に学ぶことは多いと思います。
歴史書なのに読み物として面白かった。
小説読んでいるような文体で
読みやすく工夫されていたのかな、と思いましたね。
普段ビジネス書や
技術書ばかり読んでいると頭が硬くなってきたり
新しい考えに触れることが少なくなります。
そうでなくても、生きていれば人生の壁にぶつかることもあるでしょう。
そんな時
考えを深めたり、視野を広くしたり、もしかしたら
人生を変えてくれたりするのは、ビジネス以外の哲学書や、
歴史の本、小説だったりします。
この記事の本でも、それ以外の本でも。
連休中にあえて1冊、普段は読まないような本を読んでみるのは、いかがでしょうか。
読みたい本がパッと出てこないなら
本屋さんをぶらついてみるのもオススメ。
もちろん、図書館でも良いですよ。
今のアナタにピッタリの本に無意識に目が止まります。
その本を買いましょう。
本もジャケ買いでOKです
無意識ってバカにできない。
今のアナタに必要な本は、実はアナタの深層心理がすでに見つけてるかもです。
それすらも難しそうなら、アナタはだいぶ疲れてますね。
全部放り出して、旅行に行く、なんていうのも良いですよ
(コロナが終息したら、ですけど…)