書評・感想

小説「燃えよ剣」は歴史・バトル・ラブストーリー・ビジネスの要素もある傑作!【祝 2020年映画化】

小説「燃えよ剣」は歴史・バトル・ラブストーリー・ビジネスの要素もある傑作!【祝 2020年映画化】

こんばんは。
すあんです。
今日も模索していきます🙂

今日のお題はこちら。
小説「燃えよ剣」は歴史・バトル・ラブストーリー・ビジネスの要素もある傑作!
【祝 2020年映画化】(著・司馬 遼太郎)


新選組が好きな人はもちろん、
そうでない人にも
オススメの作品です。
なぜかというと、

  • 幕末歴史モノとして楽しめる。
  • 剣戟小説としても面白い。
  • ラブストーリーとしても読めます。
  • 組織構築のビジネス書としての要素もある。

と、色んな角度から楽しめる作品なのですよ。
この記事はこんな方に参考になると思います🙂

幕末がテーマの面白い小説って無いかな?
司馬遼太郎さんの本でオススメって何?
剣戟小説で面白いのって何がある?
新選組好きになったので、もっと知りたい!
“鬼の副長”土方歳三を描いた作品を読みたい!

読んだら土方歳三と新選組が好きになる(たぶん)
幕末剣戟小説の傑作 “燃えよ剣”

幕末剣戟小説の傑作 "燃えよ剣"新選組と言えば”誠”の一文字 ancn.さんによる写真ACからの写真

幕末といえば坂本龍馬と新選組は外せません。
ファンの方も多いでしょう。

僕も大好きです☀

この記事では数ある”幕末モノ”の小説の中でも
傑作と名高い「燃えよ剣」についてご紹介します。

この作品を読んだのはもう20年近く前の学生の頃。
記事にしようと思ったきっかけは、
2020年、岡田准一さん主演で映画化が決まったらしく、
これは改めて記事として書かねば!
と思ったので、記事にします。笑

読んだ人ならわかると思うのですが、
“燃えよ剣”という作品は
読んだ人を新選組と土方歳三の虜にする
強烈な魅力があると思います。

土方歳三という人は京都で新選組の副長を勤めたあと、
明治維新後、旧幕府軍に従って
江戸、会津若松、岩手、函館、と転戦を続け、
最後は蝦夷地(北海道)で戦死を遂げる、
というまさに波乱万丈の人生を送った人物です。

この土方歳三の人生を若き日の姿から
戦死するまでを描いたのがこの作品、
「燃えよ剣」なのです。
(タイトルがもうアツい!笑)

あらすじをカンタンにですが
ご紹介しますね。

燃えよ剣 前半のあらすじ:

時は幕末。場所は武州日野(東京八王子)。
ここにとある剣術道場があった。

道場の名は試衛館。道場主の名は近藤勇。

この道場には世に名は知られずとも
腕の立つ剣客が何人も出入りしていた。

沖田総司を筆頭に、
永倉新八、原田左之助、山南敬介、藤堂平助…

その中でも特に異彩を放っていたのは
近藤勇の無二の友人(義兄弟)である土方歳三。

数年後、京都の人々を震え上がらせる
新選組、鬼の副長の若き日の姿であった――。

序盤は武州日野での歳三の若き日の姿を
近隣の剣客との闘争を交えて
ストーリーが展開されます。

土方歳三という人は
若い頃から”バラガキ(乱暴者の若者、少年)”とあだ名されたほど、
かなり無茶をしていたようです。
少年の頃から”喧嘩師(戦術家)”としての素養を持っていたとか。
年若い頃からすでに争いごとには慣れていたようです。

一対一の戦いでも、多数対多数でも、
無類の強さを発揮していたらしいですね。すごい。

これは試衛館(天然理心流道場)で使われた木刀らしいですこれは試衛館(天然理心流道場)で使われた木刀らしいです  双月さんによる写真ACからの写真

燃えよ剣:中盤のあらすじ:

京都に上った試衛館のメンバーは
“新選組”を結成。

京都の治安を武力でもって治めつつ、
組織づくりのための苛烈な隊内粛清、
池田屋事件、禁門の変などの参戦を経て、
江戸幕府内での評価を急速に高めていく。

新選組が時代の大きな波に翻弄されるなか、
武州日野から因縁のある剣客の七里研之助(※)
との京都での対峙や、そして新選組の内部分裂など、
歳三自身も自らの試練に立ち向かっていく。

そんな中、
立会で傷を負った歳三は
お雪(※)という名の一人の女性と出会う――

※七里研之助とお雪さんは小説上の架空の人物です。

幕末当時は尊王攘夷運動と呼ばれる
天皇を奉りつつも半ば過激派と化した集団が
幕府関係者を暗殺したりする
血なまぐさい事件が頻発してしました。

これには幕府も頭を痛めていたようで、
そんな中、
治安維持部隊(武闘派の)として
新選組は幕府からも評価されたようです。

新選組は地方出身者で構成されており、
剣の腕は立つが一歩間違えば
“烏合の衆”となりかねない。

そんな血気盛んな剣客達を
規律ある治安維持の”軍隊”として、
編成、整備を行ったのは、
土方歳三の功績も大きかったとか。

少年の頃から闘争に明け暮れていた経験が
組織づくりに活きたのかもしれませんね。

戦いに勝つには正面突破だけでは
勝ち続けられないでしょう。
戦略と戦術が必要です。

さて、戦いや組織づくりなどの
殺伐とした話ばかりがこの作品の面白さではありません。

お雪さんという女性との
ラブストーリーもあります。

お雪さんとのやりとりは、
二人が見ている風景が頭に自然と浮かぶように
情緒豊かに描かれており、とても良いのです。

函館五稜郭。土方歳三は北の地で何を見て何を思ったのか函館五稜郭。土方歳三は北の地で何を見て何を思ったのか (kkphotoさんによる写真ACからの写真 )

燃えよ剣:後半のあらすじ

土佐の坂本龍馬が手引きし
薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の桂小五郎との薩長同盟により、
薩長は江戸幕府と全面対決。

京都の鳥羽伏見の戦いで江戸幕府は敗走。
その後、江戸城の無血開城を経て、大政奉還。
明治維新が成る。

しかし江戸幕府の海軍幹部の榎本武揚は
海軍を主力に、兵を集めて徹底抗戦。

江戸から会津若松、そして蝦夷の函館へと転戦。
その中には
新選組の残党と土方歳三の姿もあった。

江戸幕府は瓦解。
新選組と土方歳三の
その後の運命やいかに――。

鳥羽伏見の戦い以後、
新選組は脱走者、戦死者が続出し、
ゆっくりと崩壊していきます。

そんな中で土方歳三はどう戦い抜いていくのか。

そして遠い蝦夷の地にて
歳三は何を思ったか。

この小説は、
前半から中盤にかけて、
読者は土方歳三という人物に
すっかり惚れ込み、
感情移入しまくっているわけです。

そして。
そこから終局への道を共に辿ることになる。

この終わりへの旅路を共に辿る後半こそ、
この作品を傑作たらしめているのだと
僕は思うのです。

この作品を読んだのは
大学生の頃なので、20年ほど前ですが、
当時、読んだあとに自然と涙が出ました。
余韻が強烈で半端なかったです。

何度も頭の中で反芻して、
その後の講義が
まったく頭にはいってこなかった。笑

■燃えよ剣をオススメする理由

新選組が好きな方はもちろん、
好きではない方にもオススメできます。

理由はあって、

  • 幕末歴史モノとして楽しめる。
  • 剣戟小説としても面白い。
  • ラブストーリーとしても読める。
  • 組織構築のビジネス書としての要素もある。

という4つですね。

・幕末歴史モノとして楽しめる

 

当然ですが、大まかな歴史の動きは踏まえて
ストーリーが展開されていますので、
幕末歴史モノとして楽しめると思います。

この作品は
主に新選組視点からの描写になるので、
坂本龍馬はじめ、
維新志士側の描写はほとんどありません。

坂本龍馬は日本史でも取り上げられるくらいですから
知っている方も多いとは思いますが、
まったく逆の立場から明治維新を見るとどう見えるか?

維新志士側が脚光を浴びることが
やはり多いとは思いますが、
「もしあなたが幕府側の人間の立場だったらどう生きるか?」

そんな視点で幕末を見ることができると思います。

・剣戟小説としても面白い。

剣戟小説としても面白い。剣戟小説としても面白い。歩夢さんによるイラストACからのイラスト

いわゆるチャンバラ描写も良いです。

戦い、バトルはマンガ、アニメなどの
ビジュアルには勝てない?

そんなことはないかもしれませんよ。
この作品の”刀のバトル”は
緩急があって面白いです。

読む前、
「小説で読む物語だから、アクションシーンは期待しないで良いかな」
と僕は思ってました。
ところが読んだあと、
「文章だけでもアクションて描写できるんだ…司馬先生すごい…」
となりました。

アクション小説好きなら楽しめるのではと。
剣、刀のバトルってロマンありますよね。

・ラブストーリーとしても読めます

ラブストーリーとしても読めますラブストーリーとしても読めますゆうなりこさんによるイラストACからのイラスト

ラブストーリー的な要素もあります。
お雪さんと心を通わせる描写が良いのですよ。
情緒豊かでほんとに良い。

この小説、執筆されたのが
1962年(昭和37年)からで、
もう60年近く前の作品になるのですが
男女の恋愛模様はあんまり変わらないのかもしれませんね。
僕の年齢だから、
そう思えるだけかもしれませんが😅

・組織構築のビジネス書としての要素もある。

ビジネスパーソンにも参考にできるかも。ビジネスパーソンにも参考にできるかも。

そしてこれです。
組織構築の参考にできる。

土方歳三は局長ではなく副長。
なぜ副長なのか。
組織の中で副長とはどうある立場なのか。
副長として組織をコントロールするなら
どうするのか。

このあたりも作中で
歳三の口から語られますが、
「なるほどなあ…」
と思うことも多く、
ビジネス書の要素すらあるかもしれません。

…などなど。
いろんな角度から楽しめる要素があるのです。

■燃えよ剣のこれはちょっと…というところ

大好きな作品であることは間違いないです大好きな作品であることは間違いないですが… 雪子さんによるイラストACからのイラスト

日本を代表する作家の傑作と名高い作品に
ひとこと申すのは大変気が引けますが、
一人の読者としての感想ですので、
なにとぞ
大目に見て頂ければ幸いにございます…😅

文体が若干回りくどく感じる時がある。

ほとんどの文章はさくさく読めると思いますが、
序盤から中盤にかけての部分で、
ちょっと文章や表現が
冗長というか、回りくどいというか、
リズムが良くない感じがした印象があります。

逆に後半はむしろ
一気に読み進めました。

まるで歳三が死を迎えるまで
生き急ぐ、いや
“死に急いでいる”ような、
やや駆け足で描写されているようにすら感じたので
なお、序盤~中盤がそう思えたかもしれません。

これ、
司馬先生が狙ってやっていたらすごいな。
むしろその可能性もあるかもしれませんね。

あと、司馬遼太郎氏の作品の多くに言えるらしいのですが、
「フィクションによる脚色が自然過ぎてどこがフィクションか分かりづらい」
ということもあるようです。

僕は最初に読んだ時、
七里研之助との因縁や
お雪さんとの出会いも史実なのかと思ってました。

後で、歴史の雑誌や書籍を読んで
二人の人物が司馬氏の
創作だと知ったという…。笑

■新選組好きな人もそうでない人もぜひ読んでみて!

新選組好きな人もそうでない人もぜひ読んでみて!土方歳三像 松波庄九郎さんによる写真ACからの写真

というわけで、
小説「燃えよ剣」の書評でした。

新選組や土方歳三が好きな人も
そうでない人も
ぜひ読んでみてほしい作品です。

単純な歴史モノ、
チャンバラバトルもの、
というだけではない、
色んな楽しみ方ができる作品なので。

この作品を初めて読んだ時の
感動は未だに印象的です。
小説で感動とまで言えるのは
この作品が初めてだったかもしれません。

何しろ、この記事であらすじを書いたのですが、
本をほぼ読み返さずに書けましたので。笑

補足:2020年 岡田准一さん主演で映画化!

2020年 岡田准一さん主演で映画が決まったそうなので、
オフィシャルサイトを紹介します。
いやーこれは見に行かないといけません。

岡田准一さんはアクションシーンに定評がありますよね。
時代劇といえば、チャンバラ。
殺陣も楽しみですね!
PVとか早く公開されないかな😀

映画『燃えよ剣』公式サイト

http://moeyoken-movie.com/

 

最後にもひとつおまけ。土方歳三の知られざる趣味。

知られざる、と言っても、
かなり有名なエピソードなので
知ってる人も多いと思いますが、
“鬼の副長”と恐れられた土方歳三、
彼には実はある趣味がありました。

それは…。

「俳句」です!

僕は燃えよ剣で
土方歳三が俳句を趣味にしていた事を知り、
しかもそれが史実だったことを知って
衝撃を受けました。

「なるほど、だからあんなにファンが居るんだな~。わかる!」

と思いましたね。笑
喧嘩師、戦術家、鬼の副長。
だけでなく、
彼も一人の人間なのだと強く感じるエピソードです。

ちなみにこの土方歳三の俳句集
「豊玉発句集」(※豊玉は土方歳三の俳号です)
は検索すればヒットしてきます。

ただ、その俳句、土方さんには申し訳ないのですが…
「そんなにうまくない」
のですよね。笑

一句紹介しましょう。

差し向かう心は清き水鏡

剣術修練の立会中の情景でしょうか。
俳句をまったくやらない僕が言うのもなんですが、
キレイにまとまっているけど、
そこまでの句じゃないというか。
言ってしまえば、「そのまま」というか。笑

この「そんなにうまくない」のがまた良い。

でもいかにも剣術士としてのストレートな表現、
僕は結構好きですね🙂

というわけで
燃えよ剣の感想とご紹介でした。

幕末がテーマの面白い小説って無いかな?
司馬遼太郎さんの本でオススメって何?
剣戟小説で面白いのって何がある?
新選組好きになったので、もっと知りたい!
“鬼の副長”土方歳三を描いた作品を読みたい!

という方、一度読んでみてはいかがでしょう。
オススメですよ。😀

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おまけ:20年ほど前に買った本を引っ張り出してきました。笑

ちなみに。
アイキャッチに使用したこの写真ですが。

20年ほど前の学生の頃に、
購入した本書を撮影したものです😅
いやー懐かしい。

まだ大事に持っていた自分にも驚きですが、
心を動かした本は
特別な宝物になりますよね🙂

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すあん
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