書評・感想

現代を生きるビジネスパーソンに”哲学”のススメ【書評】武器になる哲学

【書評】現代を生きるビジネスパーソンに"哲学"のススメ「武器になる哲学」著・山口 周

■現代を生きるビジネスパーソンに”哲学”のススメ
「武器になる哲学」著・山口 周

2019年
あけましておめでとうございます!

早速ですが、
新年1つ目の記事です!

今回は書評。
武器になる哲学 著・山口 周

Twitterでとある方が
オススメされていたので
読んでみました。

この本は学問としての哲学ではなく、
ビジネスパーソンに向けた
いわば、
“現代を生きるビジネスパーソンのための哲学”
とでもいえる内容でした。

20代後半や30代のビジネスパーソンの方々、
自分のキャリアに
行き詰まりを感じている人や、
これから先のキャリアを考えて、
どこへ向かって進むか
迷っている方もいると思います。

僕もその一人です。

そんな人たちに
“哲学”から現代社会を捉える
視点を与えてくれる本書。

この本を読んでみて、
僕も改めて
気づきを得ることが多かったので
ご紹介いたします。

画像:本と珈琲、クッキー

■本書の大まかな内容

大まかな内容としては
こんな感じです。

第1部…哲学ほど有用な「道具」はない
第2部…知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト

余談ですが2部の「知的戦闘力を最大化」というタイトルはとても刺さりました。笑

第1部はそもそも、なぜ”哲学”を学ぶと良いのか?
なぜ有用なのか?本書から学べるにあたっての前提です。

第2部はメインテーマ、
50人の哲学者(哲学の学者に限りませんが)
それぞれから得られる哲学的コンセプトの紹介です。

この構成からもわかりますが
“哲学という学問を学ぼう”という
構成ではありませんね。

哲学者の提示したテーマ、それらから
現代社会で起きていることに
どのような気付きが得られるか?

という軸で構成されています。

哲学になじみのない人からすると、
“哲学”というだけで難しく聞こえますし、
敬遠されるかもしれませんが、
実は哲学ってけっこう面白い学問なんですよね。

世界とは何か?
人間とは何か?
生きることとは?
死ぬこととは?
幸福とは何か?

などなど。

年を取ると、
このような問に直面することが
あるのでは無いでしょうか。

人間の根源に迫る問いかけに
何らかの仮説立てと論証をする。

ソクラテスに始まり、
プラトン、アリストテレスなど、
歴史を遡れば多くの人が
一度くらい名前を聞いたことがある
哲学者がいますが、

この本ではそれぞれの哲学者が
テーマにしていたことを
ポイントを絞ってピックアップ、
「こういうことが現代でも言えるのではないか?」
「アナタの身近でもこういうことが起きていないか?」

という問いかけをしてくれるわけです。

彼らが問うていたことは
現代を活きるビジネスパーソンにも
新たな気づきを与えてくれます。

ほんの一部を紹介すると

「論理だけでは人は動かない。」(ロゴス・エトス・パトス)
「人が集団で行動する時は個人の良心が働きにくくなる」(権威への服従)
「いいやつだけど、売られたケンカは買う」
(ナッシュ均衡)

などなど。

画像:ミーティング中

「論理だけでは人は動かない。」(ロゴス・エトス・パトス)

これは取引先へのプレゼンなどする際にも
参考になりますね。

ロジックと、倫理と、情熱が揃って
初めて人は受け入れる。

ただ、これの何がスゴイって、
提示したアリストテレスは
紀元前400年くらいの人物。

つまり2500年近く前にすでに
この本質に気づいてたと…。

人間が何によって
突き動かされるのかを
注意深く観察していたのが伺えます。

「人が集団で行動する時は個人の良心が働きにくくなる」(権威への服従)

つい最近ですが
とある芸能人の振る舞いについて、
テレビの投票で罰するか許すかを
決める企画をやっていましたが、
「権威への服従」
の典型例と思いました。

自分の責任範囲が限定的で
曖昧になるほど、
人間は残酷な行動を起こす。

恐ろしいですね…。

「いいやつだけど、売られたケンカは買う」(ナッシュ均衡)

これも
現実社会でよく見られるかもしれません。

少なくとも僕の経験上は
よくありました。

とある実験で、得られたデータによると、

1.協調を続ける限りは協調をする。
2.裏切り行為を受けたらこちらも裏切りし返す。
3.協調が再開されたら、こちらも再開する。

このパターンを機械的に続けたケースが
もっとも成績が良かったとか。

有り体に言ってしまえば、
「舐められたらダメだ」
というところでしょうか。

アイデアの画像

■まとめ:現代を生きるビジネスパーソンこそ”哲学”が武器になる

などなど、
特に印象に残ったものを挙げましたが、
他にもたくさんありました。

認知的不協和のあたりなんかは
僕自身にも思い当たることがあって
考えさせられましたね。

哲学は
「役に立たない」「つまらない」
などと言われてしまうことも
あるようですが、
そんなことは無いと思いました。

むしろ
この変化の激しい現代社会で、
哲学こそ、生きていく人々の武器、コンパスになるのでは
ないでしょうか。

ちなみに追加で
僕がオススメできるポイントとして、

著者の山口 周氏の
文体が軽妙でとてもわかり易く、
読みやすかったです😀

マルティン・ルターの「ロケンロール」なシャウトを受けつぎ…

もちろん全編が
こんなふうではありません。笑

時折はさまれる
くだけた言葉にクスリとしつつ、
”知的戦闘訓練”をしたい方、
本書を読んでみるのは、いかがでしょう👍

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すあん
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